- しず
- I
しず【倭文】〔上代は「しつ」〕梶(カジ)の木や麻などで青・赤などの縞を織り出した古代の布。 しずぬの。 しずはた。 しず織り。 しどり。 しずり。 あやぬの。II
「神の社に照る鏡~に取り添へ/万葉 4011」
しず【垂づ】たらす。 たれさげる。III「思泥(シデ)の崎木綿(ユウ)取り~・でて幸(サキ)くとそ思ふ/万葉 1031」
しず【賤】※一※ (名)卑しいこと。 身分の卑しい人。「あやしき~山がつも力尽きて薪さへ乏しくなりゆけば/方丈記」
※二※ (代)一人称。 近世, 幇間(ホウカン)などが自分を卑下していう語。 わたくしめ。IV「~も昔は恋を磨き/浄瑠璃・淀鯉(上)」
しず【鎮】錘(オモリ)。 重し。 鎮子(チンシ)。「絵草紙に~おく店や春の風/井華集」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.